Photo style by dreadnote

写真を撮ったり散歩をしたりして生きています

写真とはなにか

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写真趣味というものを始めて1年半が経過しました。

お友達が若干増えたり、中にはお仕事を依頼していただける方もいらっしゃいます。
まだまだヒヨッコですが、わりと思うこともあり、心の内もたまには晒していきましょう。
写真とはなにか、結論から言いますと、世の中をよりよくするコミュニケーションツール、だと思っています。

写真、、、真実を写すってこと、みたまま、ありのままを写すってのが一般的な認識かもしれませんが、ぼくはそのようには全く考えていません。
そもそも論、三次元のものを二次元にしてるってのはありますけど、そこは置いておいて。

 

 

たとえば、テクニカルな話から行くと、光がレンズを通って、センサーに当たって、光がRGB三原色のデジタル信号に変換されて、JPEG画像であれば各メーカーのエンジニアがこんなもんじゃろう、と現像をカメラ内の画像処理エンジンで行ってJPEGが吐き出されるわけです。
RAW現像をPCでやるなら、画像処理エンジンがJPEG化するのを自力で、より自分好みにやるってことです。

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撮って出しJPEG?なかなかそれらしいものが保管されていませんでした


この時点で何らかの、誰かしらの意図が入っているわけで、技術的には見たまま写すってことにはならんですよってことです。
もっと言えばレンズも、センサーも何かしら意図されて設計されたものですし、メーカーごとに特徴があるってよく言われますよね。

もちろん撮り方も。
どのように切り取るか、構図、レンズの画角、絞り、シャッタースピード、どんな写真にしたいのか、どう撮ればカッチョ良く、美しくなってくれるか、写真が上達すればするほど考えて、というか身体が勝手に動いてしまいます。

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撮って出しのJPEGだけどソニーっぽい色です

 

 

 

一部の記録写真のように、全てがそうだとは言えないでしょうが、写真はそれ自体何らかの狙いがあって撮られる、世に出るものだと考えています。
商品写真であれば、商品がより良く見え、売り上げに貢献できるように、光や背景とかにも手を突っ込んで作りこまれます。

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自分で釣って自分で引いたヤガラのお造り

商売ではないのでそういう情報量に調整してあります


人物であれば、ぼくは娘がほとんどですので、娘のかわいらしい瞬間を、もちろんライティングや背景を整えることもしますし。
日中シンクロなんてテクニックもあります、めったにやらないですけど。

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ストロボ撮影

 

 

 

少し長くなりましたが、よくやる何の気ないお散歩スナップでも色は考えて調整しますし、お花を撮るにしても邪魔なゴミはデコピンで弾いたり、被写体自体をこうする、こうさせる、というところまでいじって、もしくは画像処理なんかで勝手に調整されて、1枚の写真というものになります。
そこにはみたまま、ありのままということはなかなかあり得ないものです。
ですので、こちら側の見え方、意図が乗った写真というものを、こんなのどうでしょう?と皆さんに問うコミュニケーションの一つだと思っています。
また、美しいものをより美しく、硬いものは硬そうに、とか被写体の持つ特性をわかりやすく伝えるために、写真そのもの、撮影技術というものがあるのだと考えます。
誰かに喜ばれる、世の中のためになるような写真が撮れればいいなぁと。

 

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電線を電線らしく

 

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ネコちゃんはふんわりと、逆にピント面は毛の一本一本をシャープに

 

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ひなびた感じの色使いでRAW現像